墓地についての基礎講座

永代使用料・管理費とは

よく「お墓を買う」と言いますが、実際にはその土地の所有者となるわけではありません。土地の購入が土地の代金を支払ってその土地の所有者となるのに対して、墓地の場合には永代使用料を支払ってその墓地を代々使用する許可を得るということです。購入するのは墓地の「使用権」であって、土地そのものではないのです。永代使用料は、地域などによってかなり異なりますが相場から考えて30〜60万円程度は必要だと考えておきましょう。東京23区内などになりますと、地価が高くなるため墓地の永代使用料も100万円を超えるところが多くなります。地方や郊外になるほど永代供養量も低くなる傾向がありますので、検討する際には参考にしてみてください。永代使用料は、基本的には永久に子孫がその墓地を使う権利を有するものですが、契約によっては50年などと限定されており再契約を求められることもあるので、契約時にきちんと確認しておくようにしましょう。また、都合によって別の場所にお墓を建てて改葬を行ったとしても、以前の墓地の永代使用料が払い戻されることはありません。
この永代使用料の他に、墓地を契約した後は管理料を支払うことになります。分譲マンションを一括で購入しても毎月管理費を払うのと同じで、永代使用料を支払った後も、毎年管理料は必要になるのです。この管理料は、自分の区画以外の駐車場や区画までの道、全体の景観を守るために使われるもので、これを支払うことによって常に霊園が正常な状態に保たれたり警備員が常駐したりできるのです。快適なお墓を維持するためにも、管理料は必要なお金ですのできちんと支払うようにしましょう。お墓を受け継いだ場合、管理料の支払いを失念してしまって何年も滞納して督促を受けてから払うというケースも多いので、お墓を受け継いだ場合には特に注意が必要です。管理料自体はそれほど高額なものではありませんが、故意に何年も管理料を支払わずにいると、場合によっては墓地が撤去されてしまうこともあるので注意しましょう。

 

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