墓地についての基礎講座

納骨法要

納骨法要は、遺骨をお墓に入れるときに行う法要です。特に決まった日程があるわけではありませんが、新しくお墓を建てた時には開眼法要と同時に、元からあるお墓に納骨する場合には四十九日の法要と同時に行うことが多いようです。基本的にはあまり多くの人で盛大に行うというよりは、親しい身内程度の内輪で行います。服装は喪服かそれに準ずる服装で。男性も女性も黒い服を着るようにします。
寺院の敷地内に墓地がある場合には、寺院で読経を行ってから墓前に集合します。霊園などで寺院での読経が難しい場合には、はじめから墓前での読経のみになりますが、お坊さんに霊園まで出向いてもらっての法要になりますので、お布施の他にお車代などを用意する必要もあります。まずは、開眼法要と同様にお墓をきれいに掃除して、果物やお米、小餅、お酒などのお供え物を置きます。納骨する際は、カロートと呼ばれるお墓の下の納骨室に遺骨を納めますが、お墓を動かしてカロートの蓋を開けるのは誰にでもできることではありません。事前に石材店に依頼しておいて、カロートの蓋の開け閉めは専門家にお願いすることになります。いずれにしても、こうした石材店で法要に使用する仏具などの貸し出しや、お坊さんの手配などの相談にも乗ってもらえるので、わからないことは何でも聞いてみましょう。法要後、石材店の人にカロートのふたを閉め、雨水が入り込まないように目地で埋めてもらいます。カロートの蓋の開閉以外にも石材店にはいろいろお世話になりますのでお礼を用意しておくのも忘れずに。
納骨をするときには、お坊さんへのお布施やお供え物など通常の法要の準備に加えて、埋葬許可証が必要になります。埋葬許可証の発行については、まず人がなくなると市町村役場へ医師の死亡診断書を添えて死亡届を提出し、それが受理されると火葬許可書と埋葬許可書が交付されます。火葬場で火葬許可書を提出するのですがその際に埋葬許可書も併せて提出し、火葬が済んだということを記入してもらってようやく埋葬許可証として使えるようになるのです。亡くなった後はお葬式の準備などであわただしくなり、こうした書類のことも忘れがちですが、これがないと納骨できませんので大切に扱うようにしましょう。

 

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