墓地についての基礎講座

開眼法要

開眼法要とは、仏壇やお墓、位牌などができたときにする法要のことです。永代使用料を支払って墓地と契約し、墓石を置いてもそれだけでは正式にはお墓ができたとは言えません。魂入れとも呼ばれる開眼法要を行って初めて個人の魂がお墓に入るのです。開眼法要は新しくお墓を作ってから早いうちに行うのが良いとされていますが、特に決まった日があるわけではありません。最近では、納骨と同時に執り行うのが一般的で、その際には家族や親類、知人などが集まって法要を行います。
法要の当日は、まずお墓の周囲をきれいに掃除して、野菜や果物、お米、お酒などのお供え物やろうそく、線香、お水、お花などをお墓に供えて準備を整えます。法要は、寺院墓地の場合には本堂で法要を行ってから墓前に移動して読経を行いますが、寺院墓地でない場合には直接お墓の前で法要を行うことになります。法要にかかる時間そのものは20〜30分程度ですが、お坊さんに足を運んでもらって読経をしてもらうので、遅れることのないように、早めの到着を心がけましょう。服装は喪服とまではいかなくても、黒の略礼装が無難です。男性は黒のスーツに黒っぽいネクタイ、女性は黒っぽいワンピースなどに黒のストッキング、バッグも黒がよいでしょう。カジュアルな服装で行くと浮いてしまいますし、参列者として招かれた場合などは遺族に失礼に当たりますので、服装にも注意しましょう。
開眼法要に必要なものは、線香や万灯供養、数珠、藩士、筆などの他、山・海・里の供物代を用意することになっています。また、お経をあげてもらうお坊さんに渡すお布施(御経料)も事前に用意しておきましょう。金額に関しては、地域の風習や宗派などによっても異なりますので、お坊さんに直接尋ねるか、お墓を購入した石材業者などに相談して決めましょう。準備物に関しても、その土地によって異なる場合がありますので、事前に相談しておいた方が無難です。開眼供養は法要とはいえ、故人の家ともいうべきお墓が完成したお祝いの儀式です。法要後には宴席を催してみんなで故人を偲びながら食事を行うこともあります。

 

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